髪の毛が細いことにお悩みの方は少なくありません。髪の毛が細いと薄毛に見えがちで、ヘアスタイルも限られてしまうものです。今回は髪の毛の細さにお悩みの女性のために日本人の平均的な髪の毛の太さや髪の毛が細くなる原因、およびその対策を解説していきます。
自分の髪の毛が細いかセルフチェックする方法も紹介していますので参考にしてください。
髪の毛が細い?太い?判断基準とは
髪の毛が細いかを知るためには、まずは基準を把握する必要があります。
日本人の平均的な髪の毛の太さは0.08~0.09mmとされていますが、実際にはすべての髪の毛が同じ太さというわけではありません。
髪の毛の太さは、髪の毛の成長周期であるヘアサイクル(成長期、休止期、退行期)のどの段階にあるかによって異なり、またヘアサイクルそのものも一本ごとに差があるためです。
ただ目安としてはおおよそ0.06mm以下の場合細く、0.12mm以上の場合太いと判断できるでしょう。
細い髪の毛の特徴
細い髪の毛の特徴は以下のとおりです。
- 弾力に乏しい
- コシがない
- 柔らかい
- スタイリング剤で動かしやすい
- 立ち上げるのは難しいなど
細い髪の毛は弾力やコシがなく、髪質が柔らかい傾向にあります。また髪の毛が細いと当然ボリュームも小さく見えてしまいます。
スタイリング剤などで動きはつけやすい一方で、できる髪型の選択肢が狭く、根元から立ち上げるふんわりとしたヘアスタイルを作りにくいのが悩みどころです。
太い髪の毛の特徴
太い髪の毛の特徴は以下のとおりです。
- 弾力に富む
- コシがある
- 硬い
- 広がりやすい
- スタイリング剤でも動かしにくいなど
太い髪の毛は弾力がありコシもしっかりしていて髪質も硬い傾向にあります。しかしそれゆえに広がりやすくまとまりにくい特徴もあります。
スタイリング剤を使っても思いどおりのヘアスタイルに仕上げるのが難しく、朝の身だしなみにも時間がかかる方も多いようです。
髪の毛が細いかセルフチェックする方法
平均的な髪の毛の太さがわかっても、自分の髪の毛が細いかどうかを肉眼で判断するのは容易ではありません。
専門のクリニックで調べてもらう方法もありますが、抵抗感のある方も多いでしょう。そこで以下に、自分の髪の毛が細いのか太いのか、簡易的にチェックする方法を紹介します。
STEP1:抜け落ちた髪の毛を指でつまみます。
STEP2:地面と平行になるように、先端から5㎝ほどのところをつまみます。
STEP3:髪の毛が垂れ下がれば「細い」平行を保てば「太い」と判断できます。
ポイントは端から5㎝ほどの位置で短く持つことです。髪の毛に長さがある場合、先端かから離れたところを持つと髪の毛が太くても自然と垂れ下がってしまうことがあります。
髪の毛が細いと薄毛になるの?
髪の毛が細いと、ボリュームが小さくなり、また地肌も透けて見えてしまいがちです。
そのため髪の毛が細いことが薄毛につながると考える方も多いでしょう。
しかし髪の毛が細いことが薄毛の直接的な要因になることはありません。
ただし後天的に髪の毛が細くなってくると、本数そのものは減っていなくても薄毛が進行しているように見えるケースがあります。
髪の毛が細くなる原因とは
ではそもそも、髪の毛が細くなる原因にはどんなものが考えられるのでしょうか。
遺伝
髪の毛の質や太さは、遺伝的影響によるところが大きいといわれています。
生まれつき髪の毛が細い場合、なんらかのケアを施すことで髪の毛が太くなるといったことは考えにくいでしょう。一方、後天的に髪の毛が細くなった場合は対策を講じることで髪の毛が太くなる可能性もあります。
加齢
多少の個人差はあるにしても、若いころは男女ともに髪の毛は一定程度の太さと弾力を保っているものです。
しかし加齢にともない髪の毛のコシを失い、やせ細っていきます。
年をとると血管も細くなり、髪の毛が太く健康的に育つために必要な栄養素も届きにくくなります。
髪の毛の成長にかかわる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量も低下し、髪の毛を作る細胞の働きも衰えます。若いころのようなハリとコシのある髪の毛が作られなくなってしまうのです。
栄養不足
栄養状態も髪の毛の太さに関係します。
髪の毛の主成分はケラチンです。ケラチンをはじめとしたたんぱく質が不足すると髪の毛そのものが作られにくくなり、細く軟弱な髪の毛になるリスクは高まります。
ケラチンの合成時には亜鉛やビタミンなどが消費されるため、これらの栄養素も欠かせないということになります。
また血液の生成をサポートする鉄分が不足すると血行不良につながります。すると十分な栄養素が届きにくくなり、髪の毛が細くなる要因になるわけです。
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生活習慣の乱れ
不規則な生活は自律神経の乱れに直結します。自律神経の乱れは血流悪化を招き、髪の毛が細くなるリスクを高めます。
特に就寝時間が日によって大きく異なるといった生活が続くと、睡眠の質に影響します。
睡眠の質が低下すると、成長ホルモンが十分に分泌されません。成長ホルモンは髪の毛の発育にかかわるだけでなく、日中肌に受けた肌細胞のダメージを回復させる働きもあると考えられています。
つまりよく眠れないと髪の毛だけでなく、頭皮にも影響が生じ、髪の毛がやせ細るリスクも高まるのです。
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)は女性の脱毛の総称です。近年ではFPHL(Female Pattern Hair Loss)と呼ばれることもあります。
FAGAの主な症状には以下のようなものがあります。
- 抜け毛が増える
- 髪の毛が細くなる
- 頭部全体的にボリュームが減る
- 分け目から薄くなっていくなど
多くの場合、FAGAが発症するのは40代~50代です。しかしなかには20代で発症するケースもみられます。
髪の毛の細さ対策
では髪の毛が細くならないようにするにはどのような対策が有効なのでしょうか。
生活習慣を改善する
食事や生活習慣は、髪の毛の健康に大きく影響します。
亜鉛などのミネラルやビタミン、アミノ酸など、ケラチンの合成に必要な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
規則正しい生活リズムを意識し、健康的な暮らしを心がけましょう。
特に取り組みたいのが、成長ホルモンの分泌に深くかかわる睡眠習慣の改善です。成長ホルモンは、入眠後最初の3時間に多く分泌されることがわかっています。
睡眠の質を高めるためには、たとえば以下のように習慣付けることが重要です。
- 就寝前3時間以内は食事をしない
- 寝る前のスマホやパソコンを避ける
- 就寝90分前に入浴するなど
成長ホルモンは運動でも分泌されます。
適度に運動することでストレス解消にもなりますし、日中体を動かすことで夜の睡眠の質も高まるでしょう。
とはいえ働いている場合や小さい子どもがいる場合などは、どうしても生活が不規則になりがちです。運動の時間を確保するといったことも難しいケースがあるかもしれません。
ストイックになりすぎるとかえってストレスを招くため、生活習慣は無理のない範囲で改善していくとよいでしょう。
ヘアケアを見直す
日々のヘアケアが裏目にでている可能性もあります。
ヘアケア商品は髪質や肌質にあったものを使うことが肝心です。
たとえば敏感肌や乾燥肌の方には、多くの場合洗浄力の強いシャンプーは適しません。
肌に必要な皮脂まで洗い落としてしまい、頭皮トラブルにつながることがあるからです。
頭皮トラブルは太く健康な髪の毛の成長を妨げます。
アミノ酸系やベタイン系などのやさしく洗い上げられるシャンプーを使うとよいでしょう。
洗髪方法にも注意しなければなりません。
力を入れて洗ってしまうと摩擦刺激が頭皮の傷みを招き、髪の毛の発育に影響する可能性があります。
そのほかにおすすめなのは、頭皮マッサージです。長期間、習慣的に頭皮マッサージをすることで頭皮の状態の改善が期待できます。
育毛剤や育毛サプリを活用する
薄毛ケアアイテムを活用するのもおすすめです。
育毛剤を使う場合、女性は必ず女性用のものを使用するようにしましょう。
男性向けの育毛剤は女性が使うことを想定して作られていないため、効果が現れにくいケースがあるのです。
また育毛剤の使い方にはちょっとしたコツがあります。
育毛剤は気が引けるという方は、育毛サプリを試してみるとよいかもしれません。
お伝えしているように髪の毛の発育には栄養素が重要です。しかし食事だけで効率よく栄養素を摂取するのは難しい場合があります。
たとえば必須アミノ酸はバランスよく摂取しなければその恩恵を十分に受けることはできません。
必須アミノ酸全体の効果は9種類の必須アミノ酸のうち最も少ないものの量によって制限されてしまう可能性があるためです。
そのほか、組み合わせ次第で吸収率が変わる栄養素は少なくありません。
普段の食事で栄養素の特性にまで配慮した献立を考えるのは現実的ではないでしょう。
その点育毛サプリには、髪の毛が太く健康的に育つために重要な栄養素がバランスよく配合されているため効率よく栄養素を摂取できます。また髪の毛に対する効果だけでなく、体への健康効果も期待できる点もサプリメントのメリットです。
育毛サプリについてはこちらをご覧ください。
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